「急に具合が悪くなる」で講義をする、「急に具合が悪くなる」で出会い直す|「教える」とは何か(1)

「急に具合が悪くなる」をもとに、東京科学大医歯学系の学部1年生に向けて講義をしました。またその翌週は、早稲田大学助教時代の元ゼミ生であり、現在はキャスターとして活躍する福島佑理さんの番組に呼んでもらいました。
磯野真穂 2026.06.07
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医歯学系1年生への講義

先回のニュースレターで書いた通り、映画「急に具合が悪くなる」が主演受優賞を受賞した翌日は、東京科学大の医歯学系1年生およそ300人に向けた、1回だけの授業の担当日でした。

事前にお伝えしていたテーマは奇しくも、「急に具合が悪くなる」

学部生に向けて『急に具合が悪くなる』の話をするのは、実はちょっと怖いのです。

というのも、学部授業というのは一定数、全く受講する気のない学生が存在するから。加えて、教室が大きくなればなるほど、さらにそれが必修であれば、その人数はわかりやすく増えるから。

ある程度慣れてはいるけれど、この本はちょっと特別な本なので、そういう学生に向けて本書に関する言葉を発するのは勇気がいります。こういういうわかりやすい言葉を選ぶのもどうかと思いますが、上記のような態度をされると、やっぱり傷ついてしまう。

とはいえ、全員がやる気まんまんで聞いている必修授業というのもなんだか妙。なので当日は3割に届けばいいと思って、お話しました。

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  • ゼミ生との15年来の再会
  • 「学生から学べ」というのは、「教えることを手放せ」という意味ではない
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