“ベーシックポイント”の導入|AI時代に大学で教えるということ

2024年4月より自然科学系の大学である東京科学大(当時は東京工業大)に着任した私。授業のやり方に迷い、同年暮れには、原因不明の謎の発熱で寝込んだほどであった。
しかし少しずつやり方を工夫し、昨年末から今年にかけては、抜本的に授業のやり方を変更した。
導入したのはベーシックインカムならぬ、ベーシックポイント。
ゼミ進級や系の選択に影響することがあるため、科学大の学生はおしなべて点数を気にしている。なんなら満点が欲しいとか、90点以上じゃなきゃいけないとか。
他方で、文化人類学の教員としてはこれがとても悩ましい。まずもって、授業の中で最もどうでもいいものは、点数くらいに私は考えている。とはいえ、成績評価は大学制度の大前提にあり、これを全否定するのも極端だと思うので、どこかで折衷案を見出さないといけない。
その折衷案を見出すにあたって、私を悩ませるのが、本大学は素点で成績をつけなければならないこと。でもさ、文化人類学の授業における、83点と85点の違いって何?
もちろんこの形式に合わせるのであれば、すべてを選択問題にすればいい。
でもー
「ブリコラージュ」という概念を提唱したことで知られる文化人類学者は誰ですか。次のうちで正しいものを選びなさい
クロード・レヴィ=ストロース
卑弥呼
ドナルド・ダック
リーバイ・ストラウス
なんて問題を出しても意味ないでしょ。
すみません。ふざけすぎました…。